ハード・ブレグジット(完全な離脱)

イギリスのメイ首相が、来年3月末までにリスボン条約(EU基本条約)50条を発動させることを明言しました。

イギリスのEU離脱が2017年第一四半期から本格化することになります。

メイ英首相:EU離脱来年3月までに通告-EU法も英国法に転換 ブルームバーグ

メイ英首相は2日、欧州連合(EU)離脱プロセスを2017年1-3月(第1四半期)中に開始する方針を明らかにした。

メイ首相はバーミンガムで開催中の与党保守党の党大会で、3月末までにリスボン条約50条を発動すると語り、50条に基づく2年間の離脱交渉手続きを正式に開始する意向を示した。

メイ首相は演説で、移民管理で英国の最善の利益を確保する一方で、欧州単一市場への企業のアクセスを維持すると約束した。

離脱完了までにEU法をすべて英国法に変える法案も来年中に提出すると言っています。

メイ首相はEU首脳が言うところの「いいところ取り」を画策しています。

人の移動の自由を制限し、移民の流入を防ぐと同時にEU単一5億人市場へのアクセスも維持しようとしています。

ところがEU側は、EU単一市場にアクセスしたいならば、人の移動の自由を認め、移民をイギリスは受け入れなければならないという立場です。

EU単一5億人市場へのアクセスは維持したい、しかして移民は受け入れたくないというイギリス側の「いいところ取り」は許さない腹積もりのようです。

英離脱交渉条件設定、正式手続きに入れば=欧州議会担当者 ロイター

英国がEUからの移民を制限するならば、欧州議会は英国がEUとの自由な貿易を維持することについて圧倒的多数で反対だと述べた。

EUの高官らは、英国による「いいところ取り」への欧州議会の敵意は、英政府に圧力をかけるための道具になり得ると考えている。

EU首脳らは、英国が離脱にあたって他の加盟国の離脱を促すような条件を勝ち取ることを懸念する一方、経済や諸制度に対する大きな打撃となることも避けたい意向だ。

イギリスのEU離脱によって顔に泥を塗られたEU側からすれば、EU内の他の諸国の離脱を促すようなイギリス側の要求は到底吞めないでしょう。

メイ首相の発言からイギリスはEU単一市場から完全に離脱するハード・ブレグジットが予想されることからポンドが売られています。

ポンド/ドル

ブレグジット後の最安値「1ポンド1.2686ドル」まで売られています。

ブレグジット前の水準から「14.7%」下落しています。

日本円で言えば1ドル100円が115円まで売られたのと同じです。

1.27ドルを割っていますが、これは1985年6月以来の安値であり、なんと31年ぶりの安さです。

ポンドが下落、1985年以来初めて1.27ドル割り込む ロイター

メイ首相はロンドンのシティ、いわゆる金融業界の保護を優先しないと見られています。

メイ首相:英金融業界の保護優先せず、EU離脱交渉で-政府高官 ブルームバーグ

この記事では金融業界の雇用を110万人としていますが、全体としては220万人です。

英金融サービス企業が欧州連合(EU)離脱交渉でメイ首相から特別の扱いを受けることはない見通しだ。

同首相は政府とロンドンの金融街シティーに象徴される金融セクターとの関係を変えようとしている。

メイ政権の高官3人によれば、英政府はEU離脱後の金融セクターの保護を優先しない方針。

メイ首相の政策チームはまた、移行をスムーズにするために実業界が強く求めているEUとの暫定合意も受け入れなかったと、高官の1人が明らかにした。

メイ政権が移民や立法、予算に関する権限拡大と引き換えにEU単一市場のメンバーシップを返上する用意があるとの観測が強まり、ポンドは3日、7月以来の安値を付けた。

メイ首相は、イギリスのGDPの11.8%を叩きだす金融業界を保護せず、しかもEU単一市場からの撤退も辞さない態度であり、交渉用のブラフ(おどし)だと思いますが、その発言でポンドが売られています。

本当に言葉通り、移民・難民問題を優先し、断固として対処するならば、EU単一5億人市場へのアクセスは捨て去らなければならず、ハード・ブレグジット(完全な離脱)も時間の問題と言えます。

本当に衰退していく貧しい島国の小国となります。

金融業界にとっては致命的な選択と言えます。

EU加盟国内で相互に免許を利用できる「パスポート」を失えば、シティからEU域内への雇用流出は避けられず、シティは抜本的に事業を見直さなければならなくなります。

首都・ロンドンの金融街シティを失い、スコットランドを失い、北アイルランドを失い、ウェールズを失い、ジブラルタルを失い、フォークランド諸島も失うリスクが高まり、イギリスという国家はなくなってしまいます。

神道はよかったですね。

良い仲間ができて。

かつて脱亜入欧と言ってアジアを裏切り、衰退している日本と、今またEUを裏切り、衰退していこうとしているイギリスとがダブります。

どちらも島国であり、イギリス大英帝国と大日本帝国とよく似ています。

国力の陸封化現象であり、日本の衰退も相当なものとして予測されています。

救世運動も失敗し、神理も破綻しますと、その国家自身が破綻していくのかもしれません。

神理とは宇宙を示す教えであり、宇宙を存在せしめている中心の心ですから、それが破綻した国は、存続を許されなくなるのかもしれません。

せいぜい善人を巻き込まないようにして頂きたいものだと思います。

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