国際

地球温暖化の影響は今後数千年におよぶ : IPCC

アメリカに支援されていたアフガニスタン政府が崩壊しています。

アフガンのガニ大統領は、現金をもって国外逃亡です。

車4台とヘリに現金詰め込む? 国外脱出のアフガン大統領 時事

16日、アフガンのガニ大統領が国外脱出の際、現金を車4台とヘリコプターに詰め込んでいたと語った。

「(現金は)全部入らず、一部が駐機場に放置された」という。

中々笑える記事ですが、タリバンはアメリカに対して「勝利宣言」をしています。

「私たちが戦争に勝ち、アメリカは負けた」 アフガンのタリバン、BBCが取材 BBC

タリバンは、自分たちが勝利したと確信している。

ハジ・ヘクマト氏は緑茶を飲みながら、「私たちが戦争に勝ち、アメリカは負けた」と断言した。

まさに急転直下という感じですが、タリバンはあっという間にアフガニスタンを制圧してしまいました。

ソース

2001年10月7日から始まったアメリカのアフガン侵攻ですが、20年目になってアメリカの敗北という形で終結しました。

アメリカの大使館員や職員を安全にアフガンから脱出させるために、5000人の兵士とプラス1000人の計6000人の兵士を派遣するようです。

アメリカは20年間で1兆ドルを費やし、数千人の犠牲を出したわけですが、奇しくも玉音放送が流れた8月15日に首都カブールが陥落し、ベトナム戦争のサイゴン陥落を想起させました。

アフガニスタンは、旧ソ連も駆逐し、超大国アメリカをも駆逐してしまいました。

1979年から1989年まで続いた旧ソ連のアフガン侵攻ですが、アフガン撤退後旧ソ連は、わずか2年10か月で崩壊しています。

漁夫の利を得たのは中国であり、アメリカは中国に大きなプレゼントを贈ったことになり、今後中国の一帯一路は大きく前進しそうです。

ただ欧州は、アフガン崩壊によって難民問題で針の筵に座らせられることになりそうです。

アフガン崩壊で「数百万人の難民」を懸念する世界各国の動き フォーブス

アフガニスタン政権は事実上崩壊したが、ここで気になるのは、数百万人に及ぶ同国の難民の受け入れ先だ。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、2020年末時点でアフガニスタン国内で避難を強いられている人は290万人で、国外で暮らすアフガニスタン難民の数は260万人に達している。

しかし、欧州では、2015年と2016年に250万人以上の難民をシリアやアフガニスタン、イラクから受け入れた結果、反移民の動きが高まっている。

アメリカの指導力低下と言いますか、衰退の匂いと言いますか、アメリカが敗北したベトナム戦争と同様このアフガニスタン侵攻も後々トラウマとして引きずることになりそうです。

ニューヨーク連銀製造業景気指数が出ましたが、予想の「28.5」を大きく下回り「18.3」となり、前回の「43」から大きく低下しています。

7月のインフレ率も「5.4%」と横ばいとなり、ピーク感があります。

ソース

ただ7月のPPI(米生産者物価指数)が、予想の前年比「7.2%」を上回り「7.8%」、コアPPIも予想の「5.6%」を上回り「6.2%」となり、インフレ圧力が継続していることが示されました。

日本の第2四半期(4月-6月期)のGDP速報値も出ましたが、かろうじてプラス成長になり、二期連続のマイナス成長は回避しています。

GDP年率1.3%増で2期ぶりプラス、輸出や設備投資堅調-4~6月 ブルームバーグ

前期比0.3%増、年率1.3%増

2021年4-6月期の実質国内総生産(GDP)速報値は前期比年率で1.3%増と、2四半期ぶりのプラス成長となった。

ただデルタ株の感染拡大は続いており、酷い事態になりつつあります。

<独自>緊急事態宣言、9月半ばまで延長へ 京都、兵庫、福岡も追加 産経

東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県と大阪府、沖縄県に発令中の緊急事態宣言の期限を9月半ばまで延長する方向で調整に入った。

また、今月31日までを期限に「蔓延(まんえん)防止等重点措置」を適用している京都府と兵庫、福岡両県にも新たに宣言を発令する方向で検討している。

若い世代の感染が急拡大。

本来は入院が必要な患者が病床不足で入院できないケースが相次いでいる。

入院できないケースが相次いでいるとありますが、医療崩壊寸前です。

一時は期待されたイベルメクチンも何の効果もないことが実証されました。

しかもこの新型コロナウィルスは、集団免疫を獲得することが不可能という研究結果が示されています。

徐々に、徐々に、人類が追い詰められています。

ソース

更にデルタ株と同等の感染力を持ち、現在南米で猛威を振るっているラムダ株は、ほぼワクチンが効かないことが分かってきました。

ワクチンの効果が無効化されるようです。

「ワクチンほぼ無効」五輪関係者の感染が発覚した “最凶” ラムダ株…海外メディアが警鐘 東スポ

「研究では、ペルー、アルゼンチン、エクアドル、チリなど少なくとも26か国でラムダ株による感染が広がり、ワクチン接種率が高いにもかかわらず感染が増加していることを示している。

ラムダ株はワクチン接種による抗ウイルス免疫から逃れることができることを示している」と強調。

現在世界で普及しているワクチンの効果はほぼ無効化されることが確実となり、このまま日本でもラムダ株が広がれば、一気に感染大爆発を誘引するというわけだ。

報道通りの威力でラムダ株が拡大すれば、計り知れない危機的状況を迎えることになりそうだ。

あの東スポですから、どこまで本当かは判然としませんが、事実なら大変なことであり、現在普及しているワクチンが効かない事態に直面することになりますと危機的な状況に追い込まれます。

ラムダ株は、現在「最凶」と恐れられているようです。

新型コロナだけではありません。

今年は自然災害と異常気象が異常なものに変容しつつあります。

気象庁みずからがこのようなページを追加しています。

ソース

気象庁は、今年の6月から世界の異常気象を週ごとに公表しています。

今年は北米の「1000年に1度の熱波」、「1200年に1度の干ばつ」、中国の「1000年に1度の洪水」、欧州の「100年に1度の水害」、日本の北海道の「100年に1度の干ばつ」と1000年単位の異常気象や自然災害が頻発しています。

ハイチでもマグニチュード7.2の大地震が起こり、甚大な被害が出ています。

ソース

現在この被害は更に増えており、死者「1419人」、負傷者「6900人」を超え、建物も「3万7000棟」が全壊しています。

ついに死者が4桁台の災害が出てきました。

14日に発生したハイチの大地震は、震源の深さが「10㎞」と浅いです。

M 7.2 – Nippes, Haiti USGS

更にこのハイチの震源地にトロピカル・ストーム・グレースが上陸し、追い打ちをかけています。

ソース

ハイチに大地震と台風が同時に襲っています。

グレースは、今のところカテゴリー・1のハリケーンに発達すると予想されています。

山火事が世界中で発生しており、フィンランド、スペイン、イタリア、ギリシャ、トルコ、カナダ、アメリカ等、ほぼ同時に燃えています。

カリフォルニアのディキシー・ファイアも、その燃焼面積が50万エーカーを超えてしまいました。

現在「57万8897エーカー(2343平方キロ)」を焼いており、これは東京都の面積(2194平方キロ)を超えています。

鎮火率は未だ「31%」であり、まだまだ拡大しそうです。

ディキシー・ファイアはカリフォルニア史上トップ20のうち燃焼面積では歴代上「2位」であり、建造物の破壊ではトップ20のうち現在「14位」となっています。

ソース

ソース

アルジェリアの山火事も酷い事態になっており、既に死者が「65名」も出ています。

ソース

イタリアのシチリア島では、確定値ではないようですが、ヨーロッパの観測史上最高気温である「48.8℃」を観測しています。

カナダも今年最高気温の記録を更新しており、「49.6℃」を観測していました。

しかして山火事でその燃焼面積が桁違いなのは、やはりロシアです。

恐らく過去最大でしょうが、燃焼面積が「16万平方キロ」の山火事が起こっています。

ロシア・シベリアで山火事拡大 過去最大か、温暖化の加速懸念 北國新聞

ロシア極東シベリア地方で山火事が広がっている。

今年に入り既に約16万平方キロを焼失し、過去最大規模となる可能性がある。

二酸化炭素(CO2)が大量に発生し、生態系への影響や温暖化を加速させるとの懸念が出ている。

16万平方キロとは、北海道の面積のほぼ「2倍」であり、日本の国土面積の「42%」です。

日本の国土の約半分ほどが燃えている。

もの凄い面積が燃えており、地球温暖化を促進するのではないかと懸念されています。

また日本では海底火山の噴火が相次いでいます。

西之島や福徳岡ノ場が噴火しているのです。

ソース

特に福徳岡ノ場では、新しい島ができています。

それが再び噴火し、西之島のように新島があらわれています。

福徳岡ノ場で新島があらわれたのは1904年、1914年、そして1986年であり、一時的に新島があらわれています。

最近では1986年1月に新島があらわれ、2か月後に消滅していますが、1986年と言えばね。

大救世運動が本格的に開始された年です。

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、8月9日に第6次評価報告書を発表しましたが、この気候危機が海や氷河に及ぼす影響は「数千年も続く」と警告しています。

地球温暖化の影響は今後数千年におよぶ…IPCCの最新報告書を解説 BI

  • 報告書は、気候危機が海や氷河に及ぼす影響は、数千年続くとしている。
  • 氷河は溶け続け、数千年間にわたって海面水位は上昇し続けるという。

今後数千年もの間、地球は元の姿を取り戻すことはないだろう。

たとえ今、世界の二酸化炭素排出量がネットゼロになったとしても、地球温暖化は止まらないという。

IPCCによると、この温室効果ガスの放出は何百年も続く可能性があるという。

海の変化も「数百年から数千年のタイムスケールで不可逆的なもの」だと報告書は述べている。

海は、排出された二酸化炭素の約31%を吸収して酸性化が進んでいる。

報告書によると、温暖化によって極地や山頂の氷河は数十年、場合によっては数百年にわたって融け続けるという。

今後2000年の間に、海面水位は22メートル上昇する可能性がある。

報告書では「強い確信」を持って、海面水位が「数千年にわたって上昇し続ける」と述べている。

中々、絶望的な報告書ですな。

今後、数千年もの間、地球は元の姿を取り戻すことはなく、海の変化も数百年~数千年単位のタイムスケールで不可逆的、すなわち避けることができない。

海の酸性化が進めば、プランクトンも激減し、それを食べる小魚も激減し、それを食べる大きな魚も激減して結局、食料危機となる。

そして海面水位も「強い確信」をもって数千年に渡って上昇を続ける。

今直ちに温室効果ガス実質ゼロ(ネットゼロ)にしても地球温暖化は止まらないと言っています。

地球自身がバランスを取ろうとして何かその反作用の動きを示すかもしれない。

この報告書は、何もしなければ、あるいは何も起こらなければそうなるという警告でしょう。

さすがに諸神霊もそこまで絶望的な未来を看過はしないでしょうね。

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