車中泊 1

もし巨大地震に遭遇した場合、自宅が倒壊、ないしは半壊した時、自宅には危険ですので戻ることはできません。

指定避難所で避難生活となりますが、東京のような超過密都市、人口の多い大都会ではすべての避難者が避難所に入れる保証はありません。

また自治体が備蓄している毛布や非常食が、すべての避難者に行き渡るわけでもなく、また自治体が普段から十分な備蓄をしているわけでもない。

各家庭で3日~1週間ほどの備蓄が必要になります。

ここにひとつ面白いデータがあります。

これは新潟県中越地震に遭遇した人たちが一体、震災時どういった行動を取ったのかというデータです。

政府指定の指定避難所に向かった人は、わずか「50%」であり、震災初日には残り「50%」の人たちが「車中泊」を選択し、自己所有の車に避難していたのです。

ソース

これですね。

もちろんこれは初日だけであり、震災2日目には「30%」になり、震災3日目には車中泊は「20%」に落ちています。

ただ4日目からはそれほど比率の低下はなく、ずっと「10%台」で推移しています。

10人に1人は車中泊をし、自動車をベースキャンプとして、避難していた。

また阪神淡路大震災の折にも車中泊やテント生活で長期間、避難していた方も多かった。

ただテント生活の場合、3か月~半年ほどで紫外線のためにテントはぼろぼろになり、指で押すだけでテントが破れてしまうほどの劣化がありました。

紫外線対策を施していないテントの場合、長期間の避難生活には向きません。

キャンプや釣りをする人たちの中には車中泊を意図的に選択する方がおられます。

この場合はトイレと水場があることが前提であり、サービスエリアや道の駅、あるいは無料駐車が可能な公園を選びます。

車中泊をする方の理由はホテル代や旅館代を節約したいという経済的理由やチェックインやチェエックアウトの時間に縛られたくない自由度、災害に遭遇した時のための対策、あるいは車中泊自体の魅力で行う人が多いようです。

巨大地震に対する避難所変わりとして車中泊を選択する人に対しては賛否両論あります。

反対する方の理由は健康問題であり、「エコノミークラス症候群」をその主な理由にあげます。

震災時の車中泊は危険

新潟中越地震では家屋の半壊は10万戸を超え、一時避難者は最大30万人に達した。

また大きな余震が非常に多く、停電やガスの停止が起り明かりや暖を取るために地震直後では約半数の人が車中に避難したと推定されている。

地震一週間後でも被災地では3万人近くが車中泊避難をしていると報じられている。

このような状態の中で車中泊をしていた人々の体調異常で突然死が多発した。

新潟県の発表によれば新潟中越地震によるエコノミークラス症候群は11名で、そのうち4名が死亡。

わかっている範囲内でも新潟中越地震によるエコノミークラスの死亡率は36.4%であり、病院での死亡率約20%に比べて高いことから重症のエコノミークラス症候群が起きていたと考えられる。

東日本大震災でも震災直後の避難者数は推定「47万人」であり、それから4年半年後の今年8月には「19万9000人」に減少しています。

避難者は4年半年で「58%」減少しています。

避難者なお19万9000人 東日本大震災から4年半 産経

首都直下地震になりますと、停電率「50%」の中、震災から2週間後に避難者は「720万人」となりますから桁が全く異なる震災となります。

新潟県中越地震の「24倍」の避難者であり、東日本大震災の「15倍」の避難者となります。

車中泊の避難者も激増することになるでしょう。

避難所が足りない限り、車中泊かテントを張ることになると思います。

震災時での車中泊の危険性を主張される方の理由である「エコノミークラス症候群」とは、これが原因とあります。

①窮屈な姿勢、特に足を曲げている姿勢を長時間続けたために足に血液のうっ滞が起る。

②地震や余震の恐怖によるストレスのため血液凝固能が高まった。

加えて48時間は食料や飲料水が供給されず、またトイレの問題から飲水を自ら制限したため脱水状態も原因となっている。

③車中泊は海外旅行などと同様に足の静脈がうっ滞し、過度に拡張し続けると血が固まり易くなる。

このため肺の血管に血液の凝固した塊りがつまってくるエコノミークラスには用心が必要とされる。

窮屈な姿勢を長時間取ることによってうっ滞(停滞)し、血液が凝固して心臓まで血液が届かなくなって死亡する。

トイレに行かなくて済むように飲み水を制限することによる「脱水症状」によって、血液がどろどろになり、同じく血が凝固する。

この二つが「エコノミークラス症候群」の原因と言っています。

逆に車中泊を進める方は、こう言います。

災害時の車中泊の注意点

災害時に活躍するものといえば、非常食、保存水、寝袋、携帯トイレなどさまざまございますが、特に、女性、お子様に安心できるといえば、普段から使用しているマイカーを避難所として利用することです。

特に、女性の方、お子様の方は優先して車中泊がいいでしょう。

車中泊の注意点は簡単に2つだけ!

1、エコノミー症候群に注意!

2、排気ガス吸入による窒息死に注意!

エコノミークラス症候群に対しては、

・同じ姿勢のままでいない(体を伸ばしたり、ストレッチする)

・水分を控えないこと(これ重要です!!)

と言い、排気ガスに対しては、

・エンジンを切ること!

この二つを注意点として上げています。

この「エコノミークラス症候群」による血液の凝固を防止する必需品として「車中泊マット」があります。

車中泊をする方はみな知っているわけですが、一般的に知っているかどうかは疑問です。

また車中泊をする方も「エコノミークラス症候群」を防止するために「車中泊マット」を購入しているというより、車中泊を快適に過ごしたいという理由で購入されている方がほとんどではないでしょうか。

「車中泊マット」とは、こういったものを言います。

運転席でも助手席でもリクライニングシートを倒して、目いっぱい平坦にしても、どうしても平坦にはならず、でこぼこの段差ができます。

またシートそのものも丸く曲がっているし、シート同士の隙間や空間もできる。

後部座席を平坦にしようとしても、段差や隙間ができて車内では、平坦なベッドのような空間はできない。

これを車内でベッドのように平坦にするマットのことを「車中泊マット」と言います。

寝てもでこぼこ感はなく、ベッドに寝ているような感じになります。

こうやって手足を伸ばせるために車内でも「エコノミークラス症候群」を防止できるのです。

高価なオンリースタイルの車中泊マットを買われる方もおりますが、2万円代と言うことで二の足を踏む方も多いようです。

こういった「インフレータブルマット」を2枚ほど購入される方の方が多いのではないか。

ちなみに「オンリースタイル」の「車中泊専用マット」を2枚広げた動画がこれです。

マジックテープで二つのマットを連結するのですね。

避難者がすべて避難所に入れればいいですけれども、もし自宅も倒壊し、避難所にも入れないとなれば、しばらくテント生活か車中泊しかないでしょう。

阪神淡路大震災を見ても、新潟県中越地震を見ても、すべての方が避難所で避難生活をするわけではないようですから、こういった選択肢も考えておく必要があると思っています。

ご参考までに。

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コメント

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