気候変動

インドネシア津波の被害状況

インドネシアのメラピ山の溶岩ドームですが、まだ膨張しています。

溶岩ドームの体積は、12月27日時点で「38万9000立方メートル」であり、成長率は1日あたり「2300立方メートル」です。

いずれ大噴火を起こしそうです。

メラピ山の噴火警戒レベルは「2」のワスパダです。

年末から火山噴火が連続的に起こっています。

12月20日にはロシアのカムチャッカのシベルチ山が噴火し、6700メートルの噴煙を上げています。

ここです。

El Volcán Shiveluch lanza columna de ceniza a más de 6 kilómetros de altura CM

12月20日のシベルチ山の2日後、22日にはアナク・クラカタウ火山が大爆発しており、それから2日後の24日にはエトナ山が噴いています。

それから更に2日後の12月26日、エトナ火山周辺で地震があり、大きな被害を出しています。

翌日の27日朝、今度はフィリピンのマヨン山が2回噴火しています。

ここです。

Mayon Volcano spews ash Thursday morning Manila Bulletin

午前8時17分と午前8時28分の2回ほど噴火が観測されています。

噴火警戒レベルは「2」です。

そして2日後の本日12月29日、フィリピン南部沖合で日本時間午後12時39分、マグニチュード7.0の大地震が起こっています。

M 7.0 – 83km ESE of Pondaguitan, Philippines USGS

震源の深さは「60.1㎞」とあります。

よく続くもので。

ちなみにインドネシアとフィリピンの噴火警戒レベルはこれです。

フィリピンはこれです。

マヨン山は「2」です。

ソース

しかしいつ見ても、もの凄い迫力です。

島がなくなるのではないかというような大噴火です。

ソース

インドネシアのアナク・クラカタウ火山が、22日の爆発的噴火で大変なことになっています。

本日12月29日までにこうなっています。

山体が崩壊し過ぎて、西側はえぐれて港のようなものができており、東側は面積を拡大しています。

22日の大噴火によってアナク・クラカタウは、その山体を3分の2から4分の3ほど吹き飛ばし、失っています。

アナク・クラカタウの元々の高さは「338メートル」だったわけですが、これが「110メートル」になり、高さが変わってしまいました。

山体容量も1億5000万立方メートルから1億7000万立方メートルを失い、現在の山体容量は4000万立方メートルから7000万立方メートルほどしか残っていません。

Anak Krakatau: Indonesian volcano’s dramatic collapse BBC

記事ではアナク・クラカタウは、その高さと量を3分の2以上失った。

まさに劇的な崩壊である、と。

アナク・クラカタウ火山島は噴火後、そのサイズが3分の1~4分の1になっています。

一つの歴史ある島が、一瞬で3分の1になる。

火山噴火というのは凄い威力です。

地震の場合、どんなに巨大な地震であっても文明が滅ぶことはありませんが、火山噴火はその規模によっては文明を丸ごと滅ぼします。

かつてのネアンデルタール人も日本の縄文文化も噴火で滅んでいます。

南九州の縄文文化を滅ぼした鬼界カルデラの破局噴火は、それから1000年南九州を人の住めない土地に変えてしまいました。

山体崩壊によって津波が発生したわけですが、こういう仕組みで発生したわけですね。

中々、分かりやすいです。

そして津波でこうなったわけです。

ドローンでの撮影ですが、ガーディアンの動画は、中々画質がいいです。

細部までよく分かります。

12月26日までの被害状況はこうなっています。

ソース

死者は「430名」、行方不明者は「159名」、負傷者は「1495名」、自宅を追われた人は「2万1991名」、住宅は「924棟」が被害を受けています。

インドネシア津波で最も被害を受けている地域は、パンデグランです。

死者「290名」、行方不明者「77名」、負傷者「1143名」、避難者「1万7477名」、住宅「443棟」とありますが、被害のほとんどはこのパンデグランに集中しています。

パンデグランに次いで大きな被害を出しているのは南ランプン県であり、死者「113名」、負傷者「289名」、行方不明者「14名」、避難者「4200名」であり、この南ランプン県とパンデグランでほとんどの被害が出ていることになります。

アナク・クラカタウを真ん中に挟んで、北と南の南北の地域が最も大きな被害を受けています。

それ以外は比較的に被害が軽微です。

セランでは、死者「25名」、負傷者「62名」、行方不明者「68名」、避難者「83名」、住宅の損壊「40棟」です。

ペッサワラン県では、死者「1名」、負傷者「1名」、避難者「231名」、住宅の損壊「135棟」、船舶の被害「14」です。

タンガマス県では、死者「1名」、住宅の損壊「4棟」、船舶の被害「70」とあります。

死者も全部足すと、確かに「430名」となります。

ただこれも恐らく増えていくでしょうね。

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コメント

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