気候変動

IPCC 第6次評価報告書(AR6)

バイデン大統領も新型コロナに感染しておりましたが、日本の事実上のトップである岸田総理も新型コロナに感染しています。

ドル円も137円を突破し、円安傾向になりつつありますが、今月はFOMCはありませんので、9月のFOMCでまたアメリカは利上げをするでしょうから、金利差拡大による円安圧力が続くことになります。

1ドル140円を突破したらルビコン川を渡ることになります。

なんとしても円高の方にもっていかなければならないでしょうね。

一体、どうやって円高にもっていくのか知りませんけどね。

通貨の真の実力を示す7月の日本の実質実効為替レートは、既に6月の「59.1」を下回り、「58.7」にまで落ちています。

ソース

「落ちていくのも楽だよとぉ」

日銀が公表している実質実効為替レートは、ここですが、1970年1月から収録開始とありますが、1980年1月からのデータしかありません。

1970年1月からのデータを下記に掲載しておきますが、「58.7」という数字は、1971年7月以来、なんと51年ぶりの数字です。

年月日実質実効為替レート
1970年1月58.32
1970年2月57.98
1970年3月58.19
1970年4月58.25
1970年5月57.85
1970年6月57.74
1970年7月57.36
1970年8月57.1
1970年9月57.64
1970年10月58.32
1970年11月58.21
1970年12月58.28
1971年1月58.21
1971年2月58.07
1971年3月58.02
1971年4月58.63
1971年5月58.52
1971年6月58.49
1971年7月58.7
1971年8月58.41
1971年9月62.48

ソース

ソース

1971年9月以降は、全て60を超えておりますので掲載しません。

円はまだまだ下がりそうです。

終わりの始まりが始まっているのではないか。

7月のイギリスの消費者物価指数も出ましたが、なんと「10.1%」と2桁台に突入しています。

ソース

イギリスのセントラル・バンクであるイングランド銀行は、今年の10月から12月にかけて物価は「13%」を超えてピークを打つと予想しています。

ヨーロッパの天然ガス価格も異常な数値になってきており、欧州の代表的指標であるオランダTTF先物は1メガワット時(MWH)「274.7ユーロ」を超えてきており、イギリスの天然ガス価格も1サームあたり「702.5ペンス」を超えてきています。

まだまだインフレは続きそうです。

一体、どちらが制裁されているのかね。

「アフリカの角」であるケニア・ソマリア・エチオピアでの飢餓が深刻化しています。

「アフリカの角」で2200万人が飢餓に直面 WFP AFP

世界食糧計画(WFP)は19日、深刻な干ばつに見舞われている「アフリカの角」と呼ばれるアフリカ大陸北東部地域で、飢餓に直面している人が一段と増加しており、2200万人に上る勢いであることを明らかにした。

ケニア、ソマリア、エチオピアは長年の水不足により40年ぶりの深刻な干ばつに直面。

WFPは、9月までに少なくとも2200万人が飢餓に直面する恐れがあると警告。

WFPは今年初め、ケニア、ソマリア、エチオピアで1300万人が飢餓に直面しているとして寄付を呼び掛けたが、ロシアのウクライナ侵攻などの影響で注目が集まらず、資金調達は難航。

ウクライナ危機で世界の食料・燃料価格が高騰し、援助物資の輸送コストも上昇している。

今年の始めには「1300万人」が飢餓に直面していると警告しておりましたが、8か月で「900万人」増加し、「2200万人」が飢餓に直面しているとあります。

人類は、既に気候変動による気象災害の真っただ中にいると思っていいでしょうね。

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が、2013年~2014年に公表したAR5に次いで8年ぶりにAR6(第6次評価報告書)を公表しました。

AR6の統合報告書は来月に出ますが、今までの流れはこれです。

ソース

ソース

人間の活動による温暖化への影響に関しては、AR5では「可能性が極めて高い」とし、その確率を「95%」としておりましたが、今回はパーセンテージでは示さず、地球温暖化は人間の人為的活動が原因であり、それは「疑う余地がない」という表現に変化しています。

また人為起源の気候変動は「広範囲に渡る悪影響を引き起こしている」と断じています。

確かにね。

WMO(世界気象機関)が毎年出している温室効果ガス年報による2019年と2020年の排出量はこれです。

CO2は「二酸化炭素」であり、CH4は「メタン」、N2Oは「一酸化二窒素(酸化二窒素・亜酸化窒素)」です。

ソース

今のところ最新の温室効果ガス年報はこれです。

ソース

WMOが二酸化炭素とメタン、そして一酸化二窒素の3種類のGHG(グリーンハウス・ガス・温室効果ガス)しか公表していないのは、この3つのGHGで全体の温室効果ガスの「89%」を占めているからです。

この3つでほとんどなのです。

海面水位の上昇は、AR5では1993年~2010年まで3.2ミリ/年の上昇でしたが、AR6では2006年~2018年まで3.7ミリ/年の上昇となっています。

10年で3.7センチの上昇です。

やはり上昇幅が増加しています。

ソース

AR5の報告では、1平方メートル当たりの放射強制力は、2011年で「2.29ワット」でしたが、AR6の報告では1平方メートル当たり、2019年で「2.72ワット」とあります。

この放射強制力の値が大きければ、大きいほど気温が上昇していくということですが、ここでもやはり放射強制力は上昇しており、AR5のRCP2.6シナリオは破綻しています。

RCP2.6の「2.6」とは、この1平方メートルあたりの放射強制力が2100年頃で「2.6ワット」になることを予想し、また示しており、2019年で「2.72ワット」ということは、既にRCP2.6シナリオを超えていることになります。

ただ今後の排出削減によって2.6ワットに、いずれ戻そうとしている意気込みのあらわれなのでしょうが、どうでしょうか。

非常に難しいと思います。

AR5のシナリオはこれです。

ソース

0.9℃から最大5.4℃まで上昇すると予測しています。

よくこちらの画像が引用されることがあります。

ただこれは産業革命前ではなく、あくまで1986年~2005年の20年平均であり、この数字は産業革命前から「0.61℃」の昇温があるため、単純に0.61℃を足さなければならず、足せば上記の最大5.4℃の上昇のグラフになります。

AR6ではRCPシナリオの放射強制力は踏襲されていますが、SSPシナリオ(共有社会経済経路)のシナリオが公表されています。

ソース

このSSP1-1.9だの2.6だの言うのは1平方メートルあたりの放射強制力です。

新たに6.0はなくなり、1.9ワットと7.0ワットが加えられています。

AR5の2011年の放射強制力である2.29ワットからAR6では2019年の2.72ワットに上昇しておりますが、差し引き8年で0.43ワット上昇しています。

2100年までの80年で単純計算しますと4.3ワット上昇するわけであり、これに2.72ワットを足しますと7.02ワットとなるため、7.0ワットシナリオが加えられたのかもしれません。

SSPシナリオではこう予測されています。

ソース

AR5から微妙に修正されていますが、2100年までに1.0℃から最大5.7℃の気温上昇を予測しています。

2040年までに産業革命前より気温上昇が1.5℃を超えるのはほぼ確実のようです。

ところがこのAR6の予想とは異なり、現実は実際1.5℃未満に抑制する、ないしは2.0℃未満に抑制する経路上にはないようです。

ソース

このグラフは大気中のメタンの濃度です。

ソース

ソースにもありますが、メタンだけを見れば、現実はRCP6.0シナリオとRCP8.5シナリオの中間よりやや上の軌道を歩んでいるのです。

3.7℃から5.4℃あたりですが、中間をとっても2100年までに「4.6℃」の気温上昇となる。

あくまでメタンだけを見ればそうなります。

カーボンバジェット(炭素収支・炭素予算)を見ても、さほど時間は残されていません。

今回のAR6ではカーボンバジェットはこう評価されています。

ソース

今まで人類が排出してきたGHGの累積量は「2390ギガトン(2兆3900億トン)」です。

1ギガトンは10億トンです。

残余カーボンバジェットを算出し、予測しておりますが、気温を1.5℃に抑えるには、人類は後「500ギガトン(5000億トン)」のGHGしか排出することができず、500ギガトンに抑えれば、50%の確率で気温を1.5℃に抑えることができる。

昇温を2.0℃に抑えるには、人類はあと「1350ギガトン(1兆3500億トン)」までしかGHGを排出することができない。

2018年に公表された「1.5℃特別報告書」では、1年で42±3ギガトン排出しています。

残余カーボンバジェットは、年間42ギガトンづつ減少している。

あと排出できる500ギガトンを42ギガトンで割りますと、「11.9年」という数字が出てくる。

大体2031年から2032年に気温は50%の確率で1.5℃を超えます。

1.7℃の場合は「2040年」であり、2.0℃の場合は「32年」ですから、2052年には50%の確率で2.0℃を超えます。

ただ化石燃料インフラが全て退役するまでの累積排出量はこうなっており、いずれ超えるのは避けられそうにありません。

現在、計画されているものまで含めますと、850ギガトンとなり、これだけで1.7℃の昇温レベルです。

中々、厳しそうな数字です。

地球温暖化時計では、産業革命から「1.5℃」気温が上昇するのに、あと「9年7か月」しかありません。


情報源: Climate Clock | Human Impact Lab

一番上の「1.2565・・」というのは、産業革命前から今までの気温上昇であり、これですと既に「1.25℃」上昇していることになります。

その下は1.5℃上昇するまでの残り時間であり、9年7か月と29日で1.5℃に到達します。

2032年3月か4月頃です。

その下の数字は、GHGの今までの累積排出量であり、2兆4362億トン排出しています。

この温暖化時計は、1年ごとに最新の科学的知見と研究成果を加味して更新されます。

この温暖化時計の方が、何か現実的に見えます。

メタンの推移を見てもね。

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