気候緊急事態宣言

カリフォルニアの山火事は、一段落したようですが、中西部は寒波と東海岸は洪水とちらほら続いています。

ニューヨークです。

家が、どんぶらこ、どんぶらこ、と気持ち良さそうに流れていますが、これは鉄砲水です。

地球が温暖化しますと水蒸気が増えますので当然、降水量は増加し、ちょっとした雨でも洪水となる。

少し前はこのようなことはなかったと思う。

最近は、ちょっと雨が降るだけですぐ洪水になる。

特に今年は世界的に洪水の威力を見せつけられた年です。

温暖化が続く限り、猛暑と洪水は避けられません。

年々、徐々に増加していくでしょうね。

アマゾンの森林火災も落ち着いてきましたが、その被害は甚大なものになっています。

アマゾン森林火災、10月は最少=平均半数以下の7855件―ブラジル 時事

アマゾン地帯で10月に確認された森林火災は、1998年の統計開始以来最も少ない7855件で、同月平均の半数以下となった。

8月は3万901件、9月は1万9925件だった。

「8月の危機で国際的反響が大きくなったのを受け、政府が軍を出動させて鎮火に当たったほか、(一帯の)野焼きを2カ月間禁じたことなどが減少につながった」

異常な乾燥も収まりつつあります。

ブラジルでは2019年1月から恐らく8月までの統計でしょうが、森林火災が「13万1600件」にも及んでいます。

アマゾン火災、1時間にサッカー場110面分焼失 ブラジル大統領が国連総会出席へ AFP

ブラジル国立宇宙研究所(INPE)が公開した最新の衛星データによると、アマゾンの60%が属するブラジルでは1月以降、13万1600か所で火災が発生した。

この記事は9月22日の記事ですから9月と10月の件数は恐らく入っていません。

13万1600件に9月の1万9925件、10月の7855件を合わせますと「15万9380件」となり、1998年の統計開始以来最大の山火事だったことになります。

この記事では、今年の1月1日から10月30日までの公式の数字として「16万7000件以上」の森林火災が記録されています。

Brazil wildfires: Blaze advances across Pantanal wetlands BBC

ソース

このグラフでは7万6720件となっていますが、あと2か月を残して現時点では「16万7000件以上」という数字は、統計開始以来最大だったことになります。

いずれ今年全体の正確な数字が出てくるでしょうが、今年のアマゾンの森林火災は史上最大だったわけです。

これを当時、平年並みと言っておりましたが、とんでもない話です。

しかも国際世論が、ボルソナーロ大統領のケツを叩かなければ軍を投入することもなかったでしょうから、被害は格段に広がっていたはずです。

しかも焼失面積が、また凄い。

アマゾン火災件数が減少 ブラジル、8月比35%減 日経

1~8月の間に計約4万3500平方キロと九州の面積に匹敵する森林が焼失した。

アマゾンでの森林の焼失面積は、8月までに「4万3500平方キロ」とあり、これは九州(3万6782平方キロ)よりも大きい面積です。

日本で言えば、九州全土が焼失した事件と同じであり、要は九州が丸ごとすべてなくなった大事件ということです。

アマゾンの森林火災とは、それぐらい大きな事件だったのです。

ブラジルでは、また西部のパンタナル湿原でも火災が続いています。

もう燃えまくっています。

ソース

《ブラジル》パンタナルで大規模火災=リオ市に相当する面積を焼失 日経

南マット・グロッソ州のパンタナルで起きた火災が、10日間でリオ市に相当する面積焼失という甚大な被害をもたらしている。

パンタナルではここ2カ月ほどの間に大規模な火災が2件起きている。

1件目は9月に起きた農園火災で、3万5千ヘクタールを焼失。

今回の火災はより規模が大きく、4日付の報道の時点で、既に12万2千ヘクタールを焼失している。

国立宇宙研究所によると、パンタナルでは10月に、昨年の約20倍の火災が起きている。

11月も3日間で393件の火災が起きており、昨年同月の1カ月間の件数(405件)に迫る勢いだ。

ここ2か月でパンタナルでは2件の火災が発生しており、1件目は「3万5000ヘクタール(350平方キロ)」であり、2件目は「12万2000ヘクタール(1220平方キロ)」で計「1570平方キロ」の被害です。

東京23区の面積が619平方キロですから、今回焼けているパンタナルの焼失面積は東京23区の「2.5倍」です。

リオデジャネイロ市の面積が「1260平方キロ」ですから2件目の火災と同程度です。

去年のカリフォルニア史上最大の山火事であるメンドシーノ・コンプレックス・ファイアが「1858平方キロ」でした。

まだ燃えておりますので、このメンドシーノと同程度の火災と言っていいでしょう。

今年、ブラジルでは九州丸ごと焼失とカリフォルニア史上最大の火災が同時に来たということです。

ブラジルはよく焼けます。

バチでも当たったか?

火災では逃げ切れなかった動物も多く、焼死したワニや蛇など多くの焼け死んだ動物が見つかっています。

ソース

絶滅の危機に瀕しているコンゴウインコもこうなっています。

気候変動の被害者ですが、日本でも長崎県・壱岐市が「気候非常事態宣言」をしましたが、世界的にも153か国の「1万1258名」の科学者が、「気候緊急事態」を宣言しています。

査読はされておりませんが、1万1000名を超える科学者が、気候の緊急事態を宣言した科学論文に署名しています。

論文を主導したのはオレゴン州立大のウィリアム・リップル教授ですが、この人は2017年にも184か国、「1万6000名」の科学者の署名を得て、同様の「人類への警告」をしています。

地球環境めぐり「人類へ警告」 科学者1万6000人が署名 CNN

人間が行動を変える努力をしなければ、地球に重大で不可逆的な害が及ぶと警告している。

「人類はこのまま進めば自然との衝突を避けられない」と警告する内容だった。

リップル教授は、今回は「気候緊急事態宣言」をしています。

「気候変動は社会的転換点に突入した」 NEWSWEEK

世界153カ国の1万1000人を超える科学者が「気候の緊急事態」を訴えた。

彼らが署名した論文は「気候変動による筆舌に尽くしがたい苦難」を避けるためには「根本的な変化」が必要だと警告している。

「気候変動の危機は到来」し、その損害は予想以上に深刻であるだけでなく、進行も当初の予想以上に速い。

大変な危機感です。

「われわれのもとにあるデータからは、人類が気候の緊急事態に直面していることは明らかだ」

そして二酸化炭素排出量を激減させる最も有効な対策は人口減少だ、と言っています。

気候変動との戦いは、社会的転換点に突入している。

「最近の世界的な懸念の高まりには勇気づけられる。

さまざまな行政機関が気候の緊急事態を宣言している。

教皇は気候変動対策を求めるメッセージを世界に向けて発信した。

若者たちもストライキを行い、草の根市民運動は変化を要求している」

リンク切れ防止のためにも複数のリンクを張っておきます。

Climate emergency declared by 11,000 scientists worldwide who warn of ‘catastrophic threat’ to humanity

Climate crisis: 11,000 scientists warn of ‘untold suffering’ ガーディアン

日本の報道機関のリンクはすぐ切れますので、あまり貼れないのです。

いよいよ専門家が「気候緊急事態宣言」を発しています。

世界の平均気温を1.5℃未満に抑えるためには、グリーンハウス・ガス(温暖化ガス)の排出量が、来年イギリスのグラスゴーで開催されるCOP26(2020年11月9日~11月19日まで)までにその排出量がピークを迎えていなければならない。

非常に厳しいと思いますが、ピークにならず、以後も上昇を続けるならば、イギリスは恥をかくことになります。

何としてもGHG(グリーンハウス・ガス)を来年末までにピークにもっていきたいでしょうね。

ただイギリスが恥をかくぐらいでは済まず、来年末までにピーク化できなければ、1.5℃に抑えることはほぼ不可能となり、危険な事態を迎えます。

だから今後、あと14か月ほどでしょうが、気候変動との勝負になります。

恐らく難しいと思ってますけどね。

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